自転車で町の魅力発掘 今治市協力隊員に新顔2人
瀬戸内しまなみ海道を「サイクリングの聖地」として売り出している愛媛県今治市に1日、自転車を活用した観光振興に取り組む2人の地域おこし協力隊員が誕生した。市観光課に嘱託職員として籍を置き、自転車で市内各地を巡りながら地域活性化のプランを練る。任期は1年更新で最大3年。
市は2012年度から協力隊を導入し、現在10人が島しょ部でイベント企画や特産品開発などに取り組んでいる。今回、しまなみ海道で増加している国内外の観光客受け入れ態勢充実に向け、初の試みとして観光に特化した隊員を募集した。
2人は、東京都内でカメラマンをしていた篠原和子さん(34)=横浜市出身=と、浜松市で塾・予備校講師を務めていた吉田拓敏さん(25)=東京都出身。1日に今治市役所で委嘱式があり、菅良二市長が「若い感性に期待している。新鮮な視点で地域の魅力を掘り起こしてほしい」と激励した。